血行不良の三つの主要因について
ここでは血行不良の原因とされる代表的な三つの要因について紹介をしていきます。
| 精神的なストレス | 筋肉疲労 | 食生活の環境 |
1.精神面:ストレス
血行不良の一つ目の原因は「ストレス」です。
現代社会において今後最も増えていく要因と言えるでしょう。
特に日本人は「几帳面」「真面目」「完璧主義」といった責任感が強く、自分を責めてしまう傾向が強いと言われています。
うつ病が増えてきているのも、責任を追う必要の無い部分にも責任感を感じたり、全ての責任を自分1人で抱え込んだりといった「真面目すぎる」部分が反映しているようです。
日本は血行不良国家になりつつある、ひょっとすると既になっているのかもしれません。

何故、ストレスが血行不良を引き起こすのか。
それは「ストレスが自律神経を交感神経優位へと導く」からなのです。
そもそも、神経には大きく分けて「非自律神経」と「自律神経」に分ける事ができます。
非自律神経(体性神経)は「意志によって制御できる神経」であり、代表的なものに運動神経があります。「右手を上げよう」「左手を下げよう」といった運動は全て自分の意志で制御が可能です。
一方の自律神経は「意志によって制御できない神経」であり、「(意志とは別に)独自に律する神経」です。血液の循環調整に始まり、心臓や内臓といった重要な機関、「一時たりとも休む事の許されない組織」をしっかりと制御してくれています。
その自律神経は更に「交感神経」と「副交感神経」の二つに分類されます。
「交感神経」は外からの刺激に対して、敏感に反応する「戦う為の自律神経」です。戦闘態勢を整える為に内臓器官の活動を抑制し、全身の血液を筋肉へと集中させ、筋緊張状態を保ちます。そして集中的に血液を供給する為に血管を収縮させ、血流ポンプ機能を強化させます。
「副交感神経」は内臓の働きを高め、生命活動を活発化させる「癒す為の自律神経」です。筋肉を弛緩・血管を広げ、血液を内臓器官に集中し、栄養の吸収や不要物の回収~排出といった生命活動の機能を最大限に発揮します。
さて、ここまでの説明を再度整理してみましょう。
- 1.ストレスが血行不良を引き起こす
- 2.ストレスは自律神経を交感神経優位と導く
- 3.交感神経とは「戦う為の自律神経」であり、外部からの刺激を受け、筋肉に血液を集めて緊張させる。
- 4.当然、ストレスとは外部からの刺激である。
つまり、「常に戦闘態勢」を取っている状態ですので、筋肉は常に緊張をし、内蔵はその働きを抑えられているのです。
これでは血液は常に筋肉を中心に巡り、内臓に十分な血液が巡らなくなってしまいます。
また、「戦闘態勢」という異常事態が発生している為に、通常よりも血液循環量は増えています。
いわばレース開始直前の「エンジン空吹かし」状態なのです。
そんな状態が常に継続していたらどうなるでしょうか。
- 1.血管は収縮し筋肉に血液を集中供給
- 2.瞬間的に反応できるように、エンジンは常に空吹かし(筋肉の緊張維持)
- 3.内臓組織は機能を抑制、血液も多くを筋肉に譲る。
単純明快「ヘトヘトに疲れ果てていく」という結果が待っているだけなのです。
筋肉はいつまでも血液の過剰供給を受け、過剰緊張を維持する為に徐々に疲労を蓄積していきます。
それでも緊張状態を解けない(ストレスが取れない)ので、疲労蓄積の悪循環に陥ります。
そして、内臓器官はいつまで経っても働きを抑制されている為に機能低下を起こします。
つまり、ストレスによる交感神経優位の状態が続くと、
- 1.筋肉への血液集中供給が継続される。
- 2.瞬間的な血液供給に対応する為に血管が収縮される(心拍数が上がる)
- 3.内臓への血液供給が抑制されてしまう(筋肉優先になる)
といった血液の循環調整が起こってしまうのです。
本来は「緊急事態」に対する一過性の反応だったのですが、現代社会のストレス構造は「一過性」ではありません。
その為、気付かないうちに常に交感神経優位の状態を作ってしまい、血液が筋肉に集中してしまっているのです。
これがストレスを原因とする「血行不良」の仕組みです。
また、ストレスは血行不良の原因だけでなく、血液自体をドロドロにするという厄介な特徴も持っています。





